日本財団 図書館


代替燃料に関する決定を行う際に大量の情報を利用する方法などを内容としている。

現在、第4分冊「革新か幻想か」の草稿ができあがっており、1999年前半には第5冊目の「自動車機器」の準備も開始される。

 

1.1.2 アネックス13

「特定のバイオディーゼル燃料のエミッション」

(Emission Performance of Selected Biodiesel Fuels)

 

010-1.gif

 

背景

欧州や北米では、多くの分野でバイオディーゼル燃料に多大な関心が寄せられている。オーストリアやドイツでは、なたね油を利用したメチルエステル(RME)が輸送部門の燃料として利用されている。例えばフォルクスワーゲンは小型自動車向けに、Valmetはオフロード車向けに、RMEを燃料とするエンジンを手がけている。

 

バイオディーゼル燃料の原料は様々であり、欧州では大半がなたね油を利用してバイオディーゼル燃料を生産している。米国では、大豆を利用したメチルエステル(および大豆を利用したエチルエステル)に対する関心が高い。カナダとフィンランドでは、トール油のような、パルプや製紙分野の副産物に関心が集まっている。ベルギーや日本では、使用済みの植物油エステル(VOE:Vegetable Oil Ester)が検討されいる。

 

VOEは、非常に柔軟性のある代替燃料である。重合などの問題が生じる可能性もあるものの、多くのディーゼルエンジンで代替燃料としてVOEを利用することが可能である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION