背景
世界的に自動車用燃料に関する大量の情報を入手することは可能であるが、概して、背景の違いにより、これらの情報を比較することは難しいのが実状である。IEA代替燃料協定執行委員会は、もともと、この発展途上の分野において役割を果たすことを目的としている。
目的
アネックス9の目的は、自動車用燃料情報サービス(IEA/AFIS)を確立することである。
このサービスは、入手情報を評価し、従来の自動車燃料および自動車用代替燃料の実状を把握できるようにすることである。さらに、自動車燃料に関する詳細な質問に対して迅速かつ信頼できる回答を行えるよう、このための手法の開発も行われる。
IEA/AFISが完全運営の体制となり、運営後3年で独立して機能することが期待されている。
成果および報告書
自動車用燃料調査の成果として、1996年9月に2分冊の年間報告書を発行した。
1. 原材料および転換
2. 流通および使用
同報告書では、自動車用燃料の生産から消費まで、ガソリン、ディーゼル、LPG、天然ガス、アルコール燃料、植物油、バイオディーゼル、水素、ジメチルエーテルといった燃料を対象に、燃費、エミッション、費用、技術、インフラ、法律、安全性などの項目について記述が行われている。
1998年1月に報告書の第3分冊として「3.比較および選定」が発行された。