4 自動車用先進燃料研究開発実施協定の概要
本協定は、1984年5月に米国、カナダ、スウェーデン及びニュージーランドの4カ国が自動車燃料としてのアルコールの共同研究を実施するため「自動車燃料としてのアルコール及び混合アルコールに関する研究開発及びデモンストレーション計画の実施協定」を締結し、開始されたものである。その後、1989年11月のローマにおける第11回執行委員会において名称が「自動車用代替燃料研究開発実施協定」と変更され、さらに1990年代末になり、研究対象の幅を広げるべく「自動車用先進燃料研究開発実施協定」への名称変更提案がなされた。この提案名称が、1998年10月の東京で行われた執行委員会で承認され現在に至っている。現在の協定参加国は、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、イギリス及び米国の12カ国である。
この「自動車用先進燃料研究開発実施協定」(Implementing Agreement for a Programme of Research, Development and Demonstration on Advanced Motor Fuels)(以下、「IEA先進燃料協定」という。)の目的は、自動車用先進燃料に関する国際協力の実施により、その技術開発の促