日本財団 図書館


DSC 4/3/15(独):貨物輸送ユニットの表示方法

○ 主要点:この文書の目的は、単一の国連番号が割り当てられる場合、危険物を収納する貨物輸送ユニットの安全輸送を改善する目的で小委員会に新様式IMDGコードパラ5.3.3.2.1.4の規定を改正するよう要請することである。

○ 小委員会への要請事項: 新様式IMDGコードパラ5.3.3.2.1.4の規定の改正を要請する。

○ 関連文書:DSC4/3/Add.2,section5.3.3

1 この文書はDSC4/3/Add.2パラ5.3.3.2.1.4に関し論評し、機関のガイドライン(MSC/Circ.816/MEPC/CirC.331)パラ45.4に従って提案している。

2 新様式IMDGコードパラ5.3.3.2.1.4の規定(現行規定)は、「クラス1の危険物を除く貨物輸送ユニットに満載される単一の品名の個品危険物を収納している貨物輸送ユニット(CTU)にのみ国連番号を表示すること」を要求している。国連番号は、クラスの正標札の下半分の位置に白地に黒の数字で表示するか、オレンジパネルによって国連番号を正標札に接近させて掲示しなければならない。

3 この要件は、CTUの側面における危険物の認識及び事故時又は非常時の適切な処置の決定を容易にする。(例えばEmS番号)

4 非危険物と混載する単一の個品危険物を収納するCTUは、CTUに収納して輸送されるほとんどの貨物が単一危険物品である場合でき(例えば、1個だけの非危険物が貨物に加えられた場合)、及び、同一国連番号が割り当てられている2以上の危険物品が収納されたCTU(例えばその他の引火性液体類、エタノール等)は、新様式IMDGコードパラ5.3.3.2.1.4の規定が適用されない。これらの危険物を収納するCTUに関しては、また、これらの危険物を収納するコンテナに関して上記(2)の安全上の利点が適用されるべきであるが。

5 この状況を修正するために独は、パラ5.3.3.2.1.4の規定を次に改正するよう提案する。

「.4 5.3.1.1で定義されているように、クラス1の危険物を除く唯一の国連番号が割り当てられている個品危険物を収納する上記以外の貨物輸送ユニット」

小委員会への要請事項:

6 小委員会に上記について検討し適切な行動を執るよう要請する。

問題点:ほとんどの貨物が非危険物の貨物で、唯一の国連番号を有する危険物がごく少数の場合、この改正提案によれば国連番号を表示しなければならないことになり、この規定本来の趣旨(full road)と変わることになる。提案文書に記載されている例「1個だけの非危険物が貨物に加えられた場合」と比較して、この規定を適用する場合の非危険物と危険物との割合を定義することは困難である」。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION