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これらは、海上輸送で遭遇する問題点を考慮し、ほぼ原則的にIMDGコードに従っている。米英合同INF.ペーパーは、主に国連危険物輸送勧告改正11訂版として作成され、かつ、採択された包装方法について記述している。

○ 小委員会への要請事項:パラ6

○ 関連文書:DSC 3/5/2、DSC 4/INF.3、DSC 4/INF.4及びDSC 4/INF.5

1 1998年DSC3において、英国は、容器包装方法に関する国連小委員会の作業状況について報告した。

(DSC 3/5/2)小委員会は、E&Tグループが新様式IMDGコード用に包装方法について検討すべきことに合意した。

2 包装方法は、1998年7月の国連小委員会により作成されて以来、オタワ及びフランクフルトでの2回の非公式作業部会、1998年3月及び9月のE&Tグループ及び1998年3月及び9月の欧州RID/ADR合同会合で議論されてきた。

3 1998年12月の第20回会合において、国連専門家委員会は、国連危険物輸送勧告改正11訂版に取り込むべき完全なPIを採択した。

4 DSC4/INF.3は、フランクフルト作業部会の報告を含んでいる。一方、DSC 4/INF.4及びDSC 4/INF.5は、同会合の結果として小型容器及び中型容器のそれぞれの容器包装方法を含んでいる。これらの容器包装方法は、DSC3に提出された報告内容を進展させたものである。これらのINF.ペーパーは、エディトリアル改正を伴って、国連危険物輸送勧告改正11訂版への採り入れを採択されたPIを記述している。作成作業については、IMOからの全ての懸念を考慮し、原則的にIMDGコードにほぼ従っている。

5 新様式IMDGコードへの必要な構成部分とすることに加えて、国連危険物輸送勧告改正11訂版のPIは、危険物輸送に関する国内規則の基礎並びに全ての輸送形態に関する共通及び整合のとれた基準となる。

小委員会への要請事項:

6 小委員会へE&Tグループに様式替え作業の一貫として新IMDGコードへこれらの包装方法を取り入れるよう指示することを要請する。

 

DSC 4/3/14(ノルウェー):容器等級IIの無機塩素酸塩類及び無機亜塩素酸塩類に関する中型容器の包装方法

○ 主要点:この文書は、十分に確立された容器等級IIの無機塩素酸塩類及び無機亜塩素酸塩類に関する包装方法、すなわち、これらの物質にフレキシブル中型容器の使用を引き続き許可するべきことの理由を含んでいる。

○ 小委員会への要請事項:パラ4

○ 関連文書:IMDGコード総則第26節付録2、DSC4/3パラ33.5、DSC 4/INF.5及びUN/CETDG/20/INF.51

1 DSC4/3バラ33.5に関し論評し、機関のガイドライン(MSC/Circ.816/MEPC/Circ.331)パラ45.4に従って提案している。

2 前書き

.1 現行IMDGコードは、容器等級IIのほとんどの無機塩素酸塩類及び無機亜塩素酸塩類に関する中型容器の包装方法を「sift-proof liner」及び「secondary protection」の特別要件付きで許可している。

.2 IMDGコードの要件に従って、あるスカンジナビア製造者は、塩素酸カルシウム(UN1452)をフレキシブル中型容器を使用して年間30,000トン海上輸送している。

3 議論

.1 種々の輸送形態間での危険物の中型容器包装方法及びタンク要件に係わる包装方法についての整合性の作業中に、現行規定へのいくつかの変更がされるべきことが要求されている。しかしながら、IMDGコードの現行の要件をより厳しくする変更については、安全面の観点から適切に確かめなければならない。

.2 中型容器の包装方法は、フランクフルト作業グループにより作成された。(DSC4/INF.5)これらの包装方法は、1998年9月のE&Tグループ会合で議論され、この会合の報告(DSC4/3パラ33.5)の中で「無機塩素酸塩類及び無機亜塩素酸塩類は、IBC04の中型容器で輸送するべきである。従って、今後これらの物質に関してフレキシブル中型容器の使用が許可されない。」と記載されている。

.3 ノルウェーは、この決定に合意せず、ノルウェー及びスウェーデン合同提案を1998年12月開催の国連委員会へ提出した。(UN/CETDG/20/INF.51)

.4 国連専門家委員会において、この提案が採択され、これらの物質に対してIBCO5(B2、B3及びB4の特別要件付)の包装方法の割り当てが決定された。

小委員会への要請事項:

4 小委員会へ上記内容の国連専門家委員会の決定に従うよう要請する。

 

 

 

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