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(i) 陸上要員の教育訓練要件及びコード新第28節(訓練)草案

バハマ、仏、米、ギリシャ、ベルギー等が今次会合で合意するには多くの問題があり、又、新様式IMDGコードの作業中でもあるところから、持ち帰り検討の上次回会合で再度審議すべきと述べ、日本もこれを支持した。さらに仏は全ての審議を次回会合に延期すると、IMDGコードの第30回改正に間に合わぬ為、問題となるのはAnnex 1の表1,2であるところ、これらの表は次回会合にて審議し、IMDGコード新第28節(訓練)草案(Annex 1)はE&Tグループに送付しコメントを求める事に合意した。

陸上要員の教育訓練要件を強制化するのか否かについては、米、ギリシャ、ベルギーが勧告に止めるべきと述べた。

(ii) DANGEROUS GOODS ADVISER

バハマは、現在この制度を導入している欧州連合ですら海上輸送については除外している事実を指摘しIMOで審議するには時期尚早であると反対し、これを米、ギリシャ、マーシャル諸島が支持した。しかしスウェーデン、蘭、仏、ベルギーはMSCに提案しコメントを聞く価値はあると主張した為、議長はMSCに本小委員会の議題として承認するよう提案するが、反対意見についてはレポートに反映させると裁定した。

(iii) CSSコードに基づく陸上要員の教育訓練要件策定

バハマは、この議題を本小委員会の議題に含める正当性は全くないと主張し、米、マーシャル諸島が支持した。独は最近のコンテナ船関連事故より見て正当性は十分であると反論したが、議長は十分な支持は得られなかったとして行動計画から削除した。これにともないWG策定のMSCサーキュラー案も削除される事となった。

以上の審議の結果、(イ)項の陸上要員の教育訓練要件及びコード新第28節(訓練)草案は次回のE&Tグループ及びDSC 5にて審議される予定であるところ、対応振りにつきご検討をお願いしたい。また本件に関連する諸議題についてSPI WGが活発な活動をしている為、注視の必要があるものと思量する。

 

(9) 船上又は港内における個品の危険物又は海洋汚染物質に係る事故の報告(議題9関連)

本議題の審議の冒頭、議長は、コンテナ船の火災等多くの事故が起きており、中には大惨事となったものがあるのにも関わらず、今時会合では事故調査報告が提出されていないことを注視し、各国に対し、事故調査を報告するよう強く要請した。

一方、コンテナ・インスペクション・プログラム(CIP)を行った結果が、英及び日本から提出されていたが、これら報告に対し、議長は感謝を述べるとともに、さらなるCIP関連情報の提供を各国に求めた。

 

 

 

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