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(ロ) プレナリー(二日目)

昨日に引き続き、DSC 4/6 ANNEX2についての審議が行われ、強制コードが第VII条の手続きに従うべきか否かについては、リーガルコミッティーで判断してもらってはどうかという意見がギリシャ及びリベリアより出され、議長及び事務局提案により、当該部分については括弧書きにしておいて、MSC 71で審議してもらうこととなった。

なお、MARPOL条約の改正案について、ノルウェーより、MARPOL条約の規定は内航船にも適用されるため、適用船舶の下限を取り入れて欲しい旨の発言があり、明日のドラフティンググループで議論されることとなった。

2] UN/ECE提案に関して

二国間又は多国間の協定により、IMDGコードの要件と異なった要件で運送してよいという規定を、SOLASVII章及びIMDGコードの中に入れるという提案については、日本をはじめ、ギリシャ、フランス、スペイン、ブラジル、オランダ、ベルギー等の大多数の代表団が当該規定は必要無い旨主張し、承認されなかった。

3] 日本提案に関して

MSC Circ.694に従い我が国が行ったコンテナインスペクションの結果(DSC 4/INF.12)を見てもわかるように、かなりの数の危険物収納コンテナがIMDGコードの要件に違反しており、SOLASVII章の中で単にペーパー上の強制化を行ったとしても、IMDGコードの要件の効果的な履行は疑わしいく、強制化されたIMDGコードは、全ての締約国が確実に履行しなければならないことから、日本が提案している新規則「履行のための措置」をSOLASVII章のパートAに入れるべきである旨を主張したところ、韓国及びスペインが我が国提案を支持したが、オランダがSOLAS附属書の中ではなく、IMDGコードの中に記載すれば実質的に同じではないかとの意見を述べたところ、リベリアがこれを支持し、日本としても実質的に代わりがないことから、当該オランダ案を受け入れることとし、詳細については、来週行われるE&Tグループで議論されることとなった。

4] オランダ提案に関して

SOLASVII章第5規則における貨物固定マニュアルに関する修正案については、既に決議MSC69(69)において採択されており、2002年1月1日より改正案が施行されることとなっていることから、現在準備しているSOLASVII章改正案に、これを反映させることとした。

なお、HSCコードにおける高速船の貨物固定マニュアルに関する規定については、今時会合には専門家が出席していないことから、次回のDSC 5でドラフティンググループを作って議論することとなった。

 

 

 

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