(4) MARPOL 73/78附属書IIIの実施(議題4関連)
ノルウェーは、DSC 4/4に基づきMEPC 42にて着臭性(T)を附属書IIIの評価要素として残すことに多くの国の支持があったこと、その必要性について説明した。しかしならが、これを支持したのはフィンランドのみであった。
これに対し、着臭性を削除する必要性について事前にDSC 4/J/17(DSC 2及びDSC 3ですでに指摘されたものをまとめたもの)が用意されていた。このDSC 4/J/17の内容を踏まえ、着臭性を削除することを支持した国等は、HMAC、英、ババマ、蘭、CEFIC、米、リベリア、日本の多数であった。さらに、英はDSC 4/INF.10にて着臭性削除に伴いIMDGコード上の海洋汚染物質から取り除くことができる25物質を示し、着臭性が問題となった事故が今までおきていないこと、輸送モードの整合性の上でも着臭性がない方がよいことなどを着臭性削除の必要性に加えた。
結果として、MEPCがDSCに与えた指示に従い、着臭性を削除することに関し技術的な観点からのメリット・デメリットを示すとともに、大勢は着臭性の削除を支持したことを付してMEPCへ報告することとなった。
(5) BCコードの見直し(議題5関連)
1] 審議事項及び関連文書
(イ) 審議事項
本議題の下では、以下の6の事項について審議されることとなった。
(i) 貨物の名称に関する付録A、B、Cの見直し
(ii) BC Codeの構成の変更に関する検討(C.G.の設置に関する検討を含む)
(iii) 化学的危険性を有する固体ばら積み貨物の通風要件
(iv) SOLAS条約第XII章第10規則に係る貨物密度の計測法
(v) 液状化物質判別法
(vi) 固体ばら積み貨物の性状の評価
これらの事項のうち、(i)及び(iii)については、WGの報告を次回会合に提案文書として提出することとなった。
なお、本議題に関するWGにおいては、議題10(通風要件)の事項である個品危険物を運送する際の通風要件についても審議がなされた。
(ロ) 関係文書
他機関の決定や本委員会前回会合の報告を別として、本議題の下では以下の提案文書について審議された。
DSC 4/5乃至DSC 4/5/9及びDSC 4/INF.7
DSC 3/3(一部)、DSC 3/3/3、DSC 3/11、DSC 3/11/1、MSC 69/9/3