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(2) 議題4関連:MARPOL 73/78附属書関係

「MARPOL 73/78附属書IIIに規定されている着臭汚染を汚染特性として引き続き採用するかどうか」に関するノルウェー提案(DSC 4/4)については、特段の意見はなかった。

 

(3) 議題5関連:BCコードの見直し(固体ばら積み貨物の特性評価を含む。)関係

議題5関係(BCコード)提案文書の概要について太田委員から説明があった。審議結果は次のとおり。

1] DSC 4/5(IACS)及びDSC 4/5/8(英):固体ばら積み危険物に関する通風要件

DSC 4/5(IACS)は、LL条約の要件を考慮し、連続通風が必要か否かのみならず、通風口の閉鎖装置の設置の是非をもBC CodeまたはSOLAS条約で明確に規定することについても検討するようDSC小委員会に要請する提案である。DSC 4/5/8(英)は、通風要件の基本的考え方について述べたものであり、具体的な対応は求めていない。

・閉鎖を禁じる連続通風の要否については、「明確な規定が無い限り、天候等の事情によっては閉鎖しても良い」との考え方(DSC 3のレポート)を基本とし、通風口を閉鎖してはならない貨物をDSCで審議して決めていくことを支持してはどうか。即ち、実績等に基づき危険な貨物を特定していくという考え方を基本としてはどうか。逆に、「明確な規定が無い限り、機械通風を要求される貨物の通風口は閉鎖してはならない」との考え方に立脚すると、「通風口を閉鎖しても危険が無いこと」を証明された貨物以外は、通常のばら積み船では運送できないことになる。

・IACSの提案では、連続通風の要否のみならず、通風口に閉鎖装置を設けることの是非にまで言及しているが、通風口に閉鎖装置を有しない船舶では、通風しないことが求められる貨物を運送できないことになるため、通風口に閉鎖装置を要しない船舶は考え難い。よって、通風口に閉鎖装置を要する場合であっても、貨物の性状によりこれを閉鎖できない場合について検討するのが現実的である。LL条約では船舶の設備要件しか規定していないため、「完全な連続通風」を要求される貨物の運送に供する船舶の要件をSOLAS等で規定するのも一つの方法である。

2] DSC 4/5/1(豪):BCコードの貨物情報の記載方法の改正案の例示

BC Codeの各付録に分散している貨物に関する情報を、各貨物毎にまとめることを提案している。併せて、ルーズリーフ形式にすることを提案している。

 

 

 

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