日本財団 図書館


いのは重度要介護高齢者のなが一人暮らしは7.4%もいるということは、施設入所の必要性があるとうかがわれる。わずか4%の軽・重度要介護高齢者は「栄民の家」或いは養護老人ホームに入居している。しかし、養護老人ホームに入所したい軽・重度要介護高齢者は4.7%もいるから、施設に入所したい重度要介護高齢者のニーズにもこたえるべきであろう。

 

表3 1996年台湾地域の大都市65歳以上の高齢人口のもっとも気に入る居住形態―性別・年齢別・健康状況別

075-1.gif

註:ADLは入浴、着替え、食事、寝起き、立ち、座り、室内で動く、トイレヘ行く等の項目をさす。IADLは日常用品の購買、金銭管理・支払い、一人で入浴、一人で交通機関を利用、200〜300メートルを歩く、うちの周辺で重い仕事をする(溝、窓の掃除)、床の掃除・茶碗洗い・ごみ捨て等軽いことをする、電話をかける等の項目をさす。

1、困難はない:以上の項目をするのは困難はないこと。

2、やや困難:以上の項目のなか1つ以上は困難。

3、とても困難:以上の項目のなか1つ以上やや困難あるいは全然できないこと。

資料:表2と同じ

 

仮に台北市と高雄市の高齢者人口の健康状況と居住形態は上述した調査結果と相似しているなら、1996年二市の65歳以上重度要介護高齢者数は各50,850人と19,942人がいる。軽度要介護高齢者を加えると各90,769人と35,453人がいる。その中、一人暮らしの重度要介護高齢者は、各約3,763人と2,623人がいる。また、栄民の家・養護老人ホーム・特別養護

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION