註:ADLは入浴、着替え、食事、寝起き、立ち、座り、室内で動く、トイレヘ行く等の項目をさす。IADLはと日常用品の購買、金銭管理・支払い、一人で入浴、一人で交通機関を利用、200〜300メートルを歩く、うちの周辺で重い仕事をする(溝、窓の掃除)、床の掃除・茶碗洗い・ごみ捨て等軽いことをする、電話をかける等の項目をさす。
1、困難はない:以上の項目をするのは困難はないこと。
2、やや困難:以上の項目のなか1つ以上は困難。
3、とても困難:以上の項目のなか1つ以上やや困難あるいは全然できないこと。
資料:台湾家庭計画研究所「1996年台湾地域中高年者保健と生涯計画に関する調査」
表2は1996年台湾大都市の65歳以上健康な高齢者と要介護高齢者の居住形態を性別・年齢別・健康状況別に分けた統計調査資料である。まず、1つか1つ以上のADLsとIADLs機能障害をもつ流行率からみれば、軽度要介護高齢者と重度要介護高齢者の占める比率各17.5%と22.3%である(表2 ADLsと正ADLsやや困難ととても困難を別々に計算して得た数値)。重度要介護高齢者のなか「他人の援助が必要」というのは、「部分的援助」と「完全的介護」が必要を含める。次に、居住形態から見れば、健康な高齢者と要介護高齢者とも大部分は既婚息子或いは未婚の子供と同居している。また、高齢者の理想的な居住形態をみると、一人暮らし・夫婦同居、子供と同居、施設入所等の三つの選択肢のなか、現在の居住形態とだいたい一致している(表3)。ただここでは注意してほし