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「老人ホーム」の割合は、転入、転出、市内転居全ての場合で、移動前より、移動後の方が割合が高い。特に転出者の男性の後期高齢者の転出前は3.4%であるのに対し、転出後は20.7%、同じく転出者の女性の後期高齢者では、転出前は2.4%であるのに対し、転出後は26.8%と、大変大きい割合の増加を示す。

 

表6-3 住宅の所有関係(市内転居者)

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2. 転居前住居の処理

 

転居前に持ち家に居住していた人に、転居時の持ち家の処理について尋ねた。その結果、回答者568人中、持ち家を売却した者は44.7%で、半数以下であった。次いで「家族が住んでいる」が10.7%、「空き家にしている」が10.4%、「子らに譲った」が7.7%となっている。

転入では、持ち家を売却した者は38.4%であった。次いで「空き家にしている」が18.9%、「子らに譲った」が9.8%、「家族が住んでいる」が8.5%となっている。

転出では、持ち家を売却した者は46.9%であった。次いで「家族が住んでいる」が13.1%、「空き家にしている」が8.5%、「子らに譲った」が7.3%となっている。

市内転居では、持ち家を売却した者は47.9%であった。次いで「家族が住んでいる」が9.0%、「貸している」が6.9%、「子らに譲った」が6.3%(「空き家にしている」が4.2%となっている。

従って、持ち家を売却した者は転入で4割、転出、市内転居で約半数である。「空き家にしている」は転入で2割、転出で1割、市内転居で約5%である。「家族が住んでいる」は転入、転出、市内転居とも1割みられる。

 

 

 

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