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(4) エンジンは始動するが回転が続かない場合


  次にエンジンは始動するが途中でエンジンが停止するような場合の原因について考えてみます。

 ?燃料噴射ポンプにエアーが混入している。(前出)

 ?燃料供給ポンプの機能が悪い。

粗悪油の使用や燃料こし器不良による燃料供給ポンプの膠着などが考えられますが、この場合には専門家による修理が必要です。

 ?ガバナーの調整不良。

専門家による調整が必要です。


(5) エンジン始動直後の注意

 エンジンが始動したら、以下の事項について点検・確認を行って下さい。

 ?計器盤の油圧計、電圧計、冷却水温度計、充電表示灯などが正常であるかどうかを
   確認して下さい。

 ?エンジンの振動、音、臭い、排気の色に異常がないか注意して下さい。

排気は最初は多少青白い色をしていますが、通常の運転状態になると殆ど色が無くなります。

 ?エンジン始動直後はエンジンを緩める必要があります。

直ぐに負荷をかけないで無負荷運転を10分程度行ってから発進するようにして下さい。発進後も急に回転を上げず、徐々に回転を上げるようにして下さい。冷却水の温度が70℃以上になるまでは全力運転を避けて下さい。

 ?冷却海水出口から冷却海水が勢いよく出ていることを確認して下さい。

 ?冷却水、潤滑油、燃料、排気ガスなどの洩れが無いことを確認して下さい。



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