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(2)  スタ一夕は作動するがエンジンが始動しない場合(燃料系統に原因)

 スタータスイッチを始動すると、スタータの力でエンジンは回転するが、その回転が続かず、燃料にその原因があると思われる場合。

?燃料タンクに燃料がない。

燃料タンク内の燃料の量を確認して下さい。量が不足している場合には補充して下さい。

?燃料系統のつまり。

燃料タンクの燃料取り出し弁は開いているか、燃料タンクの空気抜き管の弁(コック)は開いているか、燃料管系統の弁(コック)は全て開いているか、燃料こし器が汚れていないか等を今一度点検・確認して下さい。
 燃料こし器は通常200時間毎に開放掃除し、こし器底部のドレンプラグを開けて下部に溜まったゴミや水を排出します。また、こし器を開放掃除した場合、エレメントに破損や変形を発見した場合には新品と取替えて下さい。

?燃料系統にエアーが混入している。

 燃料こし器の掃除や燃料吸入側のパイプを取り外して復旧する際の取付け不良が原因でよく起こる故障です。この場合にはプライミング・ポンプを使用して燃料の中に混入しているエアーを抜きます。  エアーを抜く場合は、通常、燃料こし器の上部のエアー抜きプラグ(または燃料管取付けネジ)をゆるめてプライミングポンプを手動で操作し、ゆるめた箇所から出る燃料に空気(泡)が無くなるまでポンプを押すことで行います。

?燃料に水分が混入している

 水抜きフィルタ(セジメンタ)を確認して下さい。もし水抜きフィルタに水が検出されたら、フィルタ下部のドレンスクリュウから水を抜き取って下さい。  この場合、燃料タンクにも水がありますのでタンク下部のドレン弁またはドレンコックから水を抜き取って下さい。

?エンジン`ストップノブがエンジン停止の状態になっている。

 エンジン・ストップノブを押し込んで下さい。

 

 

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