(7) 救助されるために必要な措置
漂流中は、捜索に出動した舟筋目・航空機や付近航行中の船舶に留意すると共に、自分の位置が相手に発見されやすい状況を作ります。一瞬のチャンスも最後のチャンスと思い、最大の努力と工夫を行って下さい。
?圧流防止
遭難位置にとどまる事が早期発見につながります。浮力の大きな補助的救命具に即席のシーアンカーを結び圧流を抑える等の工夫をして下さい。
?発見されやすい状況を作る
目標が大きいほど、発見の確立は高くなります。また、蛍光色・オレンジ系統の色彩も視認されやすく効果的です。
発見を容易にするため、大きな漂流物(水船・補助的救命具・広げたシート、セール等)の付近を集団で漂流し、発見されやすい状況を作ります。
?遭難信号類の効果的な使用
船舶・航空機を認めた場合、遭難信号類は効果的な方法で使用します。相手の動向に注意し、最も有効と思われる時期に効果的な信号類を選別し、使用して下さい。
特に、使い捨てとなる信号類(信号弾・火せん・発煙筒等)の無駄使いに注意して下さい。
夜間や波の高い場合、小型船から漂流者は視認されにくいので、継続的に使用可能な灯火(救命胴衣灯・懐中電灯等)又は反射板(鏡等)により根気よく合図を送ります。