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 ?排水作業

 ヨット・モーターボート等の小型船は、強力な排水ポンプがありません。従って、ビルジポンプ及びバケツ等による排水が主流となります。そのため応急防水の成否によっては、排水量が排水量を上回る可能性が非常に高く、効率的な排水作業が要求されます。作業は、勢力の分散を避け一箇所で集中的に排水できるように工夫します。

 ?任意座洲(閣座)

 沈没の恐れがある場合、付近に浅瀬があれば任意座洲(閣座)させます。
 ヨットの場合、デープキール等の船底突起物により、船体傾斜・横転の危険性があり十分な注意が必要です。また任意座洲(閣座)後、潮汐の干満により船体が不安定になります。船固めが必要です。
 風潮流に圧流される場合、必要に応じ投錨又は投錨準備を行います。投錨する場合船首に損傷があれば船尾投錨とし損傷部が風下となるようにします。

図5ヨットの船固め

 ?退船準備

 船体救助の可能性がない場合、船体放棄までの残された時間を判断し、余裕のあるうちに万全の退船準備を整えておきます。

 ?その他

 船体放棄の場合、沈没後の位置が特定できるように目印となるブイ等を事前に取付けておきます。その他、双方の船名、船長氏名等必要事項を確認しておきます。

『湿った空気と空の色』
 *玄関や北側などのコンクリートが湿っていると雨近し
 *障子紙の張りの強いときは晴れ、弱いと雨
 *茶碗の米粒が付きやすいと好天が続く
 *石の表面が濡れてくれば雨近し
 *クモの巣に小さい水玉がつくと雨となる
 *クモの巣が光って見えたら晴天
 *タンポポの花がつぼんだら雨、開けば晴れ
 *庭の植木鉢が乾くと晴れ、濡れていれば雨近し
 *船の戸がヒビると晴天が続く

 

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