(5)鎮火の確認
鎮火確認は慎重に行う必要があります。残火が再燃した場合、あらかたの消火器材を使い果たした後の消火活動は非常に困難となります。
?温度の確認
火元及び周辺の温度を確認します。密閉消火を行った場合、外壁等の温度が完全に低下するまで、不用意に密閉部(扉・窓・通気孔・ハッチ等)を開放するのは危険です。
残火がある場合、空気の流入により再発火の恐れがあります。
?消火準備
鎮火及び残火の確認作業を行う場合、再燃に備え万全の消火準備をしておきます。
?換気と有毒ガスの対策
鎮火確認等で、密閉された室内等に入る場合、十分換気して下さい。燃料等が燃焼する場合、油1?に対し、約12m3の空気を必要とします。
鎮火確認するため、機関室や密閉された室内に入る場合は、一酸化炭素中毒に対する注意が必要です。
また、火災発生に伴い発生する、無害といわれる炭酸ガスについても、呼吸中枢を刺激し、呼吸を早める作用があります。
炭酸ガスが大気圧で2%以上になると中毒症状が現れ、20%以上入った空気を一呼吸しただけで即死すると言われています。
酸欠についても、酸素が6%以下に減じた空気は一呼吸で昏倒し、死に至る場合もあります。
密閉された室内に入る場合は、十分な換気と安全確認を行って下さい。
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