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(6)その他の留意事項

?消火作業中、火元が風下になるように船位させます。

?消火器材は効果的に使用し、無駄づかいに注意します。

?消火作業中、身体露出部等の火傷対策を十分行います。

?フラッシュオーバー(注1)・ブローバック(注2)に注意します。

(注1)フラッシュオーバー

 密閉状態に近い区画内の可燃物が加熱され、燃焼限界に達すると急激な火災伝搬が起こり、一挙に火災が拡大し、ガラス窓及び扉等の比較的弱い部分が一気に破壊される現象。

(注2)ブローバック

 空気不足の区画内に可燃性が充満し、室温が上がっている状態の時、急激に空気が補給されると爆発する現象。

?消火作業に熱中し、火災鎮圧に失敗した時の対策も忘れないで下さい。救助手配に併せ、救命設備・無線機等、退船時必要となる資器材を安全な場所に搬出し、緊急事態に備えます。

?可燃式燃料タンク等は、早急に安全な場所に移動させます。

?炊事用プロパンガスが漏れた場合、空気より重いため、床面を這って各区画に拡散し、引火すると火勢は一瞬の内に船全体に広がります。

 日頃から、元栓・配管の亀裂等の安全点検を励行して下さい。

 

 

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