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=2.火災=

 ヨット・モーターボート等の小型船は、船体材質が燃えやすいFRP(強化プラスチック)が多く使用されており、また、身近にガソリン・軽油等の燃料があるため、一旦火災が発生すると風通しの良い洋上では、短時間で火勢が拡大します。
 狭い船内での消火作業は困難を伴い、外部からの応援も早急に期待出来ないことから、陸上火災に比べ延焼拡大の要素が極めて高いのが特徴です。

(1)平常時の対策と早期発見

 消火器材の整備点検等、火災に対する備えと早期発見が被害を局限します。

?消火器・消火用具は、簡単に持ち出せる場所に複数分散し、設置位置を移動しないように
  します(消火器は法定数以上を備えることをお勧めします)。
?嗅覚・視覚・聴覚等の五感を活用し、異変を感じたら直ちに原因を確認する等、早期発見
  に努めます。
?早期発見は、火元及び原因の確認が容易です。早急な消火手段により、初期段階での
  火勢鎮圧が可能です。

 

 

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