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    (5) 注意事項

    ?作業開始前に十分な打合せを行い、曳索の授受は双方の準備が完了した時点で行います。

    ?曳索と船体各部の摩擦部には、毛布・タオル・ビニールホース等で十分な擦れ止めを行います。

    ?曳航準備完了後、再度双方の安全確認を行います。

    ?曳航開始時は、機関を小刻みに使用し、徐々に曳索に張力を加え被曳船に前進惰力をつけます。
      曳索は張力にあわせ必要量だけ繰り出し、推進器に巻き込まれないよう注意します。

    ?変針は小角度で行い、大角度の変針は避けます。

    ?定針後、再度曳索及び係止状態を点検し、安全な曳航速力まで増速します。

    ?曳索の長さ等を調整する場合、機関停止を原則とします。

    ?緊急事態に備え、曳索の開放・切断の準備をしておきます。

    ?曳航中、双方の監視体制を確立しておきます。

    ?曳航状態では、操縦性能が著しく低下します。
      他船及び障害物に対する避航は、十分な余裕を持って行います。

    ?横波や曳航速力より早い斜め追波は非常に危険です。
      針路の設定及び変針時には十分な注意が必要です。

    ?相互の連絡方法(無線・手信号・音響信号等)を決めておきます。

    ?目的港に着くまで、定期的に残燃料の確認を行って下さい。

    ?機関に過度の負荷がかからないように十分注意します。

     

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