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体育科学センター第11回公開講演会講演要旨/日本人の身体発育とその将来像


4.日本人青少年の身体発育とその年次推移

1)学校保健統計調査結果とその利用
 青少年の身体発育については,文部省が毎年公表している学校保健統計調査の結果を利用することが多い.わが国では1900年つまり明治33年から学齢期の青少年については身長,体重などの統計資料をもっている.戦時中のブランクはあるが80年余にわたる資料は国際的にも高く評価されているものである.
 表3は,昭和57年度学校保健統計調査速報から年齢別・性別に身長,体重,胸囲,座高の平均値などを示したものである.男子の身長が170cmを初めてこえたことを新聞が報道していたことは記憶に新しい.
 図8は,1977年の資料であるが,青少年を中心として身長のパーセンタイル曲線を示したものである.欧米の青少年は日本人の発育曲線の大体75p.に該当するが,思春期以降は,おおむね90p.の値と同程度になる.


表3 年齢別身長・体重・胸囲・座高の平均値および標準偏差
(昭和57年度 学校保健統計調査速報)



図8 幼児および青少年の身長パーセンタイル曲線


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