日本財団 図書館


高齢者における継続的な運動・スポーツが体力および情緒・行動面に及ぼす影響
−運動クラブに所属する高齢者の4年後の追跡調査−


 3.情緒
 GDS得点は,男女ともに平成10年(男性4.0点,女性3.1点)が平成6年(男性2.0点,女性2.9点)より高い傾向にあったが,統計的な差は認められなかった.4年前の値に対する変化率は,男性(200%)が女性(103.4%)より大きかったが,GDS得点の絶対値からみると,本対象者の情緒面は両年ともに安定した状態と判定された.
 4.平成6年の成績と平成10年の成績の関連性
表3には,今回測定した全ての体力項目およびGDS得点について,同一項目間の平成6年と10年の間における関連性を性,年齢を制御した偏相関計数で示した.両測定値間には,いずれの項目においても,有意な(p<0.05〜p<0.001)高い相関関係(r=0.467〜r:0.800)が認められた.


表3 1994年と1998年における同一項目間の偏相関係(性,年齢制御)




前ページ    目次へ    次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION