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高齢者における継続的な運動・スポーツが体力および情緒・行動面に及ぼす影響
−運動クラブに所属する高齢者の4年後の追跡調査−


 2)運動クラブを継続している理由と運動クラブ継続による変化
図3には運動クラブを継続している理由を,図4には運動クラブ継続による心身や生活面での変化を示した(いずれも複数回答).本対象者は全員が4年以上にわたり継続的に運動クラブで活動しているが,その継続理由をみると,「楽しい」(96.3%)が最も多く,「心地よい汗がかける」「人との交流ができる」(いずれも92.6%)がこれに次いでいた.その他に「健康によい」(85.2%),「運動不足解消」(77.8%),「体力がつく」(74.1%),「自分にあっている」(74.1%)等の回答も多かった.また,運動クラブの活動を継続したことによる変化として,身体面では「食欲が出てきた」(47.8%),「ぐっすり眠れる」(44.4%),「転ばなくなった」(40.9%),精神面では「活発になった」(70.8%),「明るくなった」(65.4%),「考え方が前向きになった」(60.0%),生活面では「人間関係がひろがった」(88.9%),「自分を大切にするようになった」(84.0%),「人づき合いがよくなった」(80.0%)などの項目に回答が多かった.


 
図3 運動・スポーツの継続理由(複数回答)


図4 運動・スポーツの継続による心身,生活面の変化(複数回答)


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