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体力レベルの高い中高年齢女性における椅子からの立ち上がり動作特性


 2.関節角度変化
 100%の高さからの立ち上がり動作時の関節角度変化の代表例を図1に示した.動作開始後,体幹の前傾と股関節の屈曲が徐々に起こり,股関節の屈曲が最大になる時点を経て,膝関節の伸展が大きくなるものと思われる.また,表3に各条件での体幹前傾角度,股関節屈曲角度,膝関節屈曲角度の最大値を示した.体幹前傾角度は50%条件の高さでの試行時に最も大きく,高さが増すにつれて減少する傾向にあった.各条件での値はいずれも100%条件時と比べて統計的に有意な差が認められた(p<0.01).股関節の屈曲角度と膝関節の屈曲角度も50%条件のときが最も大きく,椅子の高さが増すにつれて減少する傾向にあった.各条件での値はいずれも100%条件時と比べて統計的に有意な差が観察された(p<0.001〜p<0.01).


Fig. 1.
 Typical pattern of joints angle change during rising frcurl a chair at 100% of the
subiects' tibial length.
 Trunk denotes the degree of trunk forward lean. Hip and knee denote the degree of
hip flexion and knee flexion.


Table 3. Jaints angle change during rising from a chair of variaus heights.



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