ジュニアユースサッカ選手に対する10ヵ月間のトレーニングの影響
4.測定時期
1回目の測定は1997年12月22〜25日(以下:1997年12月),lOカ月後の2回目が1998年10月25日〜11月1日(以下:1998年10月)であった.
5.統計処理
2回の結果の比較はpaired t-testにより行った.なお,統計上の有意水準は1%と5%で示した.
研究結果
表3に1997年12月と1998年10月に測定した身長,体重および皮下脂肪厚の変化を示した.身長と体重は有意に増加した.皮下脂肪厚は上腕背部,胴部,大腿前部,大腿後部,下腿後部に有意な減少がみられた.
等速性筋力と脚パワーの変化を表4に示した.左右の脚伸展力と脚屈曲力は有意に増大したが,体重あたりの筋力では右脚伸展力と左脚屈曲力には有意な変化はみられなかった.屈曲伸展比には有意な変化はみられなかった.また脚パワーは有意に増大したが,体重あたりの脚パワーには有意な変化はみられなかった.
走能力と全身持久力の変化を表5に示した.30m走と50m走,最大酸素摂取量(以下:Vo2max)および最大換気量(以下:VEmax)には有意な増大がみられたが,体重あたりのVo2max(以下:Vo2max/wt)には有意な減少がみられた.また体重あたりのVEmax,および最大心拍数(以下:HRmax)には有意な変化はみられなかった.
表4 等速性脚筋力と脚パワーの変化
表5 走能力と全身持久力の変化
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