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	| 研究方法
 1.被験者
 被験者は、高齢群が、日常生活に支障を有しない健康な男性15名(64〜87歳)、女性29名(62〜84歳)、若年群が男性20名
	(18〜26歳)、女性16名(18〜26歳)の計80名で、これら4つの被験者群の年齢、身長、体質量の平均値と標準偏差を表1に示した。
 
 2.実験方法
 実験は体育館に木製の歩行台(長さ10m×幅0.8m×高さ0.1m)を設置して行った。被験者全員に同一仕様の体育館シューズ
	を着用させ、「気持ちのよい速度で普通に歩いてください」の指示による自由歩行(free walking)を行わせた。歩行路の中央か
	ら正面前方10mの地点と、右側方9mの地点にデジタルビデオカメラ(SONY社製DCR-VX1000)を設置し、被験者の歩行動作を
	60fps(シャッター速度は1/500秒)で撮影した。撮影範囲は、歩行路の中心から左右2m(合計4m)とし、歩行試技に先立って三次
	元座標算出のためのコントロール・ポイント(歩行の進行方向4m、高さ2m、左右方向0.8mの空間内に配列した座標値45点)を
	撮影した。両ビデオカメラに同期用のランプを撮しこむとともに、被験者の手首、肘、腰、膝、足首の関節にマークを貼布した。
 
 3.データ処理
 2台のビデオカメラで撮影したフィルムをテレビ画面に映し、コンピュータで24点の身体部位の座標計測を行った。2台の
	カメラから2次元座標値を3点加重移動平滑法(ローパス・フィルターのカット周波数:5Hz)で平滑した後、DLT法(Direct Linear 
	Transformation Method)を用いて三次元座標に変換した。
 
 
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