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 2.走パワーの測定
 本研究では、走パワーを測定するために、Gymrol社製(フランス)のエルゴメータ「SprintClub」を用いた。図1に測定システムの 概要を示した。エルゴメータによる走パワーの測定は、これまでに非電動型の自走式タイプ7,16,17)、あるいはトルクモータによ ってベルトにかかる摩擦抵抗を除去するタイプ13)の2通りのトレッドミルを用いて実施されてきている。本研究で用いたエル ゴメータは後者のタイプに属するものであり、被検者の体重によって生じるベルトの摩擦抵抗を取り除くために、一定のトルク を発揮することのできるモータが搭載されている。測定中、被検者は腰部ベルトによって水平のロッドに連結される。ロッドの後 端は、垂直方向に動作する軸を介してトレッドミル後部のバーに固定されており、バーの被検者の身体重心の高さに応じて調節 することが可能である。ロッドには走行中の被検者の牽引力を測定するために、ストレインゲージによるフォーストランスデュー サが直列に固定されている。なお、牽引力とベルト速度の検出およびパワーの算出は、以下の手順によって行った。



Fig.1 Schematic represention of the treadmill.



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