松浦 健
(影の声/テノール)
武蔵野音楽大学卒業。同大学院修了。疋田生次郎、ロドルフォ・リッチ、マリア・カルボーネの各氏に師事。東京室内オペラ協会「魔笛」のタミーノ役でデビュー以後、同協会や武蔵野音楽協会等で「ツァイーデ」、「たくらみと恋」、「ジャンニ・スキッキ」、「黒船」ほか多くのオペラに出演。日本オペラ協会には1985年「春琴抄」の真平でデビュー。その後「三人の女達の物語」(第一夜)の大名、「修善寺物語」の春彦、「袈裟と盛遠」の佐藤義清に出演。藤原歌劇団には「助けて、助けて宇宙人がやってきた」のティモシー、「蝶々夫人」の神官を経て、1988年「椿姫」のジュゼッペで本公演デビュー。同年5月青山劇場「愛の妙薬」のネモリーノで成功を収めた後、イタリアに留学。同年10月には日本オペラ協会「袈裟と盛遠」ポーランド公演に参加。再びローマに戻り、各地でコンサートに出演した他、ヨーロッパ統一青少年会議
に招かれ、市長賞受賞。199O年7月藤原歌劇団「道化師」のぺッペで帰国デビューを飾り、東成学園「愛の妙薬」のネモリーノでも成功を収めた。その後「椿姫」のガストン、「蝶々夫人」のゴロー、「夢遊病の女」等々活躍を続けている。1996年10月にはガルッピ作曲「東洋のイタリア女」(日本初演)に出演、好評を博す。日本オペラ協会では「ペドロ岐部」の五郎左衛門、「袈裟と盛遠」の佐藤義清、「黒船」の書記官に出演。1995年10月には文化庁芸術祭第50回記念公演「モモ」の灰色の男1に出演。その他、藤原市民オペラ、愛知県文化振興事業団第50回公演「トゥーランドット」をはじめ、「アルバート・ヘリング」、「成り行き泥棒」などに出演。1992年にはイタリアのドニゼッティ劇場で「ブルスキーノ氏」に出演。また、都響ワーグナーシリーズ、Bunkamuraオペラ「マダム・バタフライ」、「メサイヤ」、「レクイエム」(モーツァルト、ヴェルディ)など宗教曲や「第九」のソロ、レコーディング、NHK・FMで活躍。1996年4月「藤原歌劇団テノールの競演」に出演。第24回ジロー・オペラ賞受賞。藤原歌劇団団員。
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