松本幸右衛門
(置き屋の主人)

　　神奈川県海老名市出身｡祖父の代より地芝居の太夫元という環境に育つ｡九才で中村福次を名乗り､先代萩の鶴千代で初舞台を踏む｡戦後､三桝京次郎を名乗り各地を巡業｡かたばみ座を経て昭和30年､八代目市川中車に入門し､市川中之助と改名｡昭和37年に名題昇進｡昭和56年､現幸四郎の門下となり松本幸右衛門と改名｡平成8年1月､幹部に昇進し､今日に至る｡

澤村鐵之助
(置き屋の妻)

　　神奈川県出身｡昭和28年5月､八世澤村言内子門下となり､澤村国之助を名乗り大阪中座で初舞台を踏む｡同年10月言内記弥と改名｡昭和30年8月､十四世守田勘弥門下となり坂東守若となる｡昭和42年､名題昇進し坂東佳秀と改名｡昭和54年9月澤村藤十郎門下となり藤車と改め､平成8年6月歌舞伎座で五代目鐵之助を襲名し､幹部昇進｡昭和53年8月「毛谷村｣のお園にて､国立劇場優秀賞受賞｡平成8年6月「鮎屋｣おくらにて歌舞伎座賞受賞｡平成9年11月「西鶴置土産｣隣の老母にて第17回真山青果賞特別賞受賞｡

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