緒方規矩子
(衣裳)
東京日本橋の生まれ。京都市立美大の図案科に学ぶ。在学中より演劇に傾倒し、クラスメートの田中一光氏や橋本潔氏等と「アトリエ座」という劇団を作り、美大卒業と同時に新たな劇団「喜劇座」を起こす。舞台衣裳デザイナーとしては、1952年、関西歌劇団の「椿姫」でデビュー。以後、妹尾河童氏に招かれ上京。1955年、栗山昌良演出の「パリアッチ」と「カヴァレリァ」の衣裳デザインで東京デビュー。以来オペラをはじめ演劇、バレエ、テレビ衣裳と幅広く活躍。デリケートな色感と材質的効果の適確さには定評がある。1979年、日本舞台テレビ美術家協会の伊藤喜朔賞受賞。また、「玉三郎幻装」と題する初めての衣裳展も開催した。
尾上梅之助
(振付)
1968年4月、尾上梅幸氏に入門。1969年1月、尾上音女を名のり歌舞伎座にて初舞台を踏む。1978年2月、菊五郎劇団結成30年記念公演にて尾上梅之助と改名。1990年9月、日本俳優協会の名題試験に合格。翌年2月、歌舞伎座にて名題昇進の御披露。1996年4月、「荒川の佐吉・水茶屋の女」で真山青果賞受賞。1978年より国立劇場における歌舞伎公演に毎年参加。1984年よりは伝統歌舞伎保存会葉月会公演に参加。海外公演もアメリカ他数カ国に及ぶ。出演演目は、「摂州合邦辻の浅香姫」、「忠臣蔵・四段目の腰元」、「紅葉狩の局・望月」、「傾城反魂香の又平女房おとく」、「双蝶々曲輪日記・与兵衛女房お早」、「夏祭浪花鑑・徳兵衛女房お辰」、等々多岐に亘っている。
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