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 各診療所に対し、表1の選択基準により在宅患者188名を選び登録した。

表1
選択基準 新しく生じた健康問題、または継続して存在する健康問題について、当該診療所医師が主治医として責任を持って対処することが期待されている患者。
包含基準 上記の患者のうち、天候・道路事情・家庭事情・健康同筆のいずれかの理由で外来受診が困難な患者。ショートステイで老人保健施設または特別養護老人ホームに一時滞在中の患者。
除外基準 上記の包含基準を満たす患者から、次の患者を除外する。
・診療所からの訪問看護のみを受けている患者。
・他に主治医がいるが、臨時に起こる問題についてのみ当該診療所の往診を依頼する患者。
・訪問診療を受けている患者の介護者や家族で、訪問診療のついでに診療や投薬を受ける患者。
・当該診療所のデイケアを受けている患者で、デイケアに引き続き、診療を受ける患者。
・特別養護老人ホームまたは類似の施設に居住している患者。
付記 年齢、住民票や戸籍の住所、在宅診療になっている理由は問わない。

? 研究デザイン
 質問紙法によるサーベイランス。

? 方法
 診療所医師に受診の求めがあった健康問題と定期的な訪問診療の際に存在した健康問題を、WONCA(世界家庭医機構)と日本プライマリ・ケア学会の提唱する健康問題の分類であるプライマリ・ケア国際分類(ICPC:International Classification for Primary Care)2) 3) 4)を利用して記録し、研究者が集約、解析した。

? 結果
 14診療所のうち、これまでに解析可能な記録を集約できた6診療所59名の時間内108回、時間外5回の在宅診療についてまとめた。
A参加患者のプロフィール
 患者は参加14診療所の188名で男性77名女性111名。平均年齢81.43±10.12歳(46〜100歳)。男性は平均年齢78.17±10.69歳(46〜99歳)女性は平均年齢83.68±9.08歳(58〜100歳)であった。

 

 

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