B 健康問題の数
ここでは、プライマリ・ケア国際分類に従い、患者と医師との接触を受診、問い合わせ、投薬の請求、医師による他の医療従事者への指示などをすべて含めてENCOUNTERと定義する。
また、主訴や来診理由→診断や診察行為→診断→治療や教育という一連の行為の単位をやはりプライマリ・ケア国際分類に従い、EPISODEと定義し、多くは診断名をあて、診断名が確定しない時は、主訴や患者の申し出た病名をあてることにする。59名の113回のENCOUNTERにおいて、医師により認知された健康問題の数は、225件であり、1回の受診(在宅医療)において1.99件の健康問題を扱った。
C 健康問題の頻度prevalence(表2、図1)
健康問題ごとの頻度では、脳梗塞22名(9.78%)、合併症のある高血圧14名(6.22%)、慢性気管支炎または気管支拡張症11名(4.89%))、胃潰瘍7名(3.11%)、便秘6名(2.67%)、変形性膝関節症6名(2.67%)、合併症のない高血圧5名(2.22%)、かぜ6名(2.67%)、その他の皮膚の問題6名(2.67%)、であり、以下、鉄欠乏性貧血、胃の機能障害(胃炎)、心不全、パーキンソン症候群・病、不眠、痴呆、糖尿病、食道の疾患、肺炎を伴わないインフルエンザ、接触皮膚炎・湿疹、膀胱炎・尿路感染、前立腺肥大などとなっている。