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これによって、ありふれた、慢性的な症状の対処方法について、適切な対処を行うための判断基準の作成を検討したいと考えている。

?.まとめ
 問診において、不眠は精神的な問題を意識して行われ、一方、便秘は大腸がんが意識して行われている。症状においてその意識している疾患が異なり、それによって身体所見や検査の実施に影響している。
 不眠や便秘の対処・治療法の確立は約80%の医師が卒後5年以内であった。ほとんどが、経験に基づいてその行為が確立している。今後は、慢性的な症状に対する対処・治療法の適切な卒後研修プログラムが必要と考えれられる。
 慢性的な症状に対する対処・治療法の評価に関して、N-of-1 trialは有用な手法であることがわかった。今後、症例を増やし、さらに検討を加え、慢性的な症状に関する対処・治療法の選択の適切な判断方法の確立が必要である。

?.謝辞
 本研究は平成10年度日本財団補助事業(研究事業)を受け行われた。ここに日本財団に対し心から感謝申し上げます。また、あわせて、調査にご協力いただいた関係各位にも感謝致します。

?.参考文献
1)岡山雅信:N-of-1 trial一個々への適応一.診断と治療 86:1913-1918,1998

2)白石由里、萱場一典、鶴田貴志夫、佐藤隆美、平田浩三、小暮堅三、五十嵐正紘: プライマリ・ケア医の取り扱う健康問題、日本公衆衛生誌39:848-857,1992

3)重本洋定:外来診療機能、日本プライマリ・ケア学会誌17:148-157,1994

4)Guyatt G, Sackett D, Taylor DW, Chong J, Roberts R, Pugsley S.: Determining optimal therapy -randomized trials in individual patients. N Engl J Med 314:889-892, 1986

5)Guyatt G, Sackett D, Adachi J, et al.: A clinician's guide for
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6)Guyatt GH, Keller JL, Jaeschke R, Rosenbloom D, Adachi JD, Newhouse MT : The n-of-1 randomized controlled trial : clinical usefulness our three-year experience. Ann Intern Med 112: 293-299, 1990.

7)Kleiman A, Eisenberg L, Good B : Culture illness and cross-cultural research. Ann Int Med 88; 551-558,1978.

8)Sackett DL, Rosenberg WMC, Gray JAM, Haynes RB, Richardson WS. Evidence based medicine: what it is and what it isn't. BMJ 312; 71-71, 1996.

 

 

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