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3.解析
 PAI-1、TM、Homocysteineの各々について男女差、年齢との相関を、また三者間での相関関係の有無を統計解析プログラムStatcel(14)を用いて解析した。

?.結 果

A.疫学調査

1.回答率
 293人中278人(回答率94.9%)から回答を得た。男女別には、男129人中121人(回答率93.8%)、女164人中157人(回答率95.7%)であった。表1に年齢階級別に回答者数を示す。男女とも70〜79歳が多かった。
 表1 性・年齢階層別回答者数

 

2.最近1年間の健康状態
 表2に最近1年間の健康状態のうち、睡眠、運動、歩行の頻度を示す。睡眠時間が7〜8時間の者、運動を週1時間以上行っている者、歩行を1日30分以上行っている者は、いずれも男女とも年齢調整率で文部省コホートの出現頻度よりも高かった。特に歩行では、応桑地区では男女とも90%を越える者が1日30分以上歩いていた。


3.食生活
 表2に食生活習慣のうち、17項目の頻度を示す。文部省コホートより10%以上高かったのは、男女の日本茶(毎日摂取)、豚肉(週1回以上摂取)、卵(同)、牛乳(同)、鮮魚(同)、にんじん(同)、いも類(同)、つけもの(同)、豆腐(同)、女の干魚(同)と菓子(同)であった。コーヒー(毎日摂取)、バター(週1回以上摂取)、山菜(同)は文部省コホートと同じ程度で、牛肉(週1回以上摂取)、鶏肉(同)、ミカン(同)では、応桑の方が低かった。

 

 

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