2.対象者
応桑地区住民で、1998年調査時点で60歳以上の全員を対象とした。長期入院中の者、住民票はあるが実際には居住していない者を除外した。1998年5月31日時点で総数293人が対象となった。
3.ベースライン調査法
厚生省特定疾患難病の疫学調査研究班の作成した日常生活習慣調査票(7),(8)を用いた。この調査項目は、1988年以来全国12万人を追跡する文部省コホート研究のベースライン調査票(9)とも共通である。調査票はA4判4ページで、体質、睡眠、身体活動、食事内容、飲酒、喫煙、女性の妊娠・分娩歴など65項目に及ぶ。回収は、1998年6月に実施された地域住民健康診査会場で未記入項目を点検して保健婦が行い、検診未受診者に対しては、郵送あるいは家庭訪問により保健婦が回収した。調査票表紙は、インフォームド・コンセントとして用いた。
4.解析方法
出現頻度は、1985年モデル人口(10),(11)により、年齢調整を加えた。出現頻度は、統計パッケージSSPSを用いた(12)。比較の参考として、文部省コホート研究のベースライン調査結果(13)に同じ年齢調整を加えて付記した。
B.採血検査
1.対象
応桑地区で1998年6月8日午前中に実施された地域住民健康診査に参加した60歳以上の89名(男性26名、女性63名)を対象とし、研究の趣旨を説明しインフォームド・コンセントを得た。
2.方法
1/10容のクエン酸入りの注射筒に採血し、血漿を直ちに遠心分離して測定まで凍結保存した。PAI-1はELISA法、TMはEIA法、HomocysteineはHPLC法により測定した。
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