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表8通信サービス比較


ウ) インターネット接続サービス
インターネット接続サービスを提供する事業者が増加し、競争が激化する中で、特色のある通信インフラを活かしたインターネット接続サービスが次々と生まれている。今後、インターネット接続サービスは「低料金化」と「高付加価値化」の二極化が顕著になっていくものと予想される。

?@OCN
     NTTが96年末より開始した、専用線IP接続とダイヤルアップ接続に対する低価格のベストエフォート型インターネット・サービスである。
     OCNの低価格性は、主に同一回線を複数のユーザーで共同利用することで実現している。したがって、多くのユーザーが同時利用するとスループットが低下する可能性があるなど、現状では回線品質保証レベルは低い。しかしながらNTTでは帯域保証サービスなどの付加サービスを用意し、ある程度の品質保証を実現する方向である。

?ACATV(ケーブルテレビ)
     CATVインターネットの通信インフラは同軸ケーブルと光ファイバで構成されており、ユーザー宅内まで数Mbpsの高速回線を提供しているというのが最大の特徴である。
     CATVインターネットを利用するためには、CATV網でのデータ伝送に必要な通信機器であるケーブルモデムをユーザー宅に設置する必要があるが、ケーブルモデムの標準化が行われておらず、メーカーごとに仕様が異なるという問題がある。

?B衛星通信
     インターネットやイントラネットと通信衛星を組み合わせた利用形態(「衛星インターネット」と呼ぶ)が実用化されつつある。そのほとんどは、一般にデータトラフィックが少ない上り回線(例えば支社から本社)には既存の地上通信を使い、トラフィック量が多い下り回線(例えば本社から支社)には衛星経由でデータを流すというものである。
     一般に衛星インターネットは下記のような特徴を持つ。

 

 

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