日本財団 図書館


(2)蓄積技術
 コンピュータに入力された住民情報や社会資源など、福祉に関する情報を有効活用するためには、これらのデータを安全かつ効率的に蓄積しておくことが必要である。ここでは、大量のデータを集中的に蓄積・管理する技術である「データベース」と、個人情報などの少量のデータを常時携帯できるようにコンパクトに蓄積・管理するための技術である「ICカード」、「光カード」について、その技術動向を記述する。

ア)データベース
 従来、大容量の基幹業務系システムにおけるデータベースシステムは、性能や信頼性の面からメーンフレームやオフィスコンピュータで稼働するものがほとんどであった。
 最近、ダウンサイジングの浸透とともに、UNIXサーバーやPCサーバー上で稼働する大容量のデータベースシステムが増えつつある。これは、UNIXサーバーやPCサーバー上で動作するデータベースシステムが低価格で実現できるということだけではなく、データベースシステムに求められる要件である性能・信頼性の面で、データベースを動作させるハードウエアやソフトウェアの技術が、近年著しく進歩したことにもよる。
 以下にUNIXサーバーやPCサーバー上で動作するデータベースについて
 ・ 性能向上
 ・ 信頼性向上
 ・ 大容量化
 ・ データベース適用範囲・利用方法の多様化
 の観点から技術動向を記述する。

 

 

前ページ    目次へ    次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION