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ア) 手書き入力
 WindowsCEやPalmPilotといった手のひらサイズのPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報通信端末)機器の普及とともに、手書き入力の市場は広がりつつある。手書き入力ソフトには、学習機能を持つソフトも多いが、これらの欠点として長文の入力には向いていないことが挙げられる。そのため、キーボードオプションを持つPDA機器も少なくない。
 アメリカで話題になっている製品に、IBMの手書き入力装置である「デジタルクリップボード」が挙げられる。
 これは、紙とコンピュータを融合させたもので、いわゆるペンコンピュータと異なり、紙を使用する。利用者は「デジタルクリップボード」の上に紙を置き、デジタル信号とインクの両方を備えたペンを使用する。ペンが紙面上を滑るとき、「デジタルクリップボード」は、ペンの動きをタイムスタンプとともに電子的に記録する。これをパソコンに転送することにより、電子インクドキュメントを作成することが可能となる。パソコン側では、文書の編集や検索ができ、手書き認識ソフトウエアを用いて電子インクドキュメントを通常のテキストファイルに変換することができる。
 レターサイズノート50ページ分の情報を記録することができ、大きさは、「9.8インチ×7.5インチ」、重さは約1Kg、電池で3〜4ヵ月間作動が可能である。
 在宅介護サービス活動後や在宅訪問時に、作業状況や要介護者などの状況をその場でメモをとる際にノートブックパソコンよりも操作性が良い。また、タイムスタンプが取られるため履歴情報としても使用可能である。

 

 

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