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6−3 イントラネットの運用及び利用について
 イントラネットは、組織内部の情報へ、インターネットは組織外部の情報へのアクセスであり、同じWWWブラウザ等を利用しアクセスを行うこととなり、操作性の面からは、外部及び内部を電気的に通信回線を常時接続しておくことが望ましい。しかしながら、非公開となっている組織内部の情報が外部へ漏れる可能性を含んでいる。これら2つの背反する問題を解決する技術としてFireWall(防火壁)の技術があるが、悪意を持った侵入者に対しては、完壁なものではない。完壁な方法は、外部システムと内部システムを完全に切り離してしまうことである。同じオープンシステムを世界中の人々が利用しているため、セキュリティ対策については、今まで以上に検討し、注意を払っていく必要がある。これが運用にあたって一番重要なことと考える。
 具体的な運用については、半強制的であるが、使わざるを得ない環境を作ってしまうことである。たとえば、従来は、公用車の使用申請を紙ベースで受け付けていたものをイントラネットシステムからでないと受け付けないとか、電子メールは、朝必ず9時に確認するように義務付けるとか、また、イントラネット上のデータが最初に更新され、その後、紙ベースの情報が遅れて送付されてくるなどのイントラネットが主体の運用に変えてしまえばよい。イントラネットの導入は、各自治体において要求度の高いもの容易なものから段階的に取り組んでいくのがベターである。(詳しくは調査研究報告書第4章を参照願いたい。)
 本市においては、イントラネットの構築はURLを変更するだけで組織内部と外部をシームレスに接続するため、現在のところFireWallを使用する考えで進めている。FireWallには、UNIXサーバを採用する予定である。FireWallを利用したとしても、「他者へのなりすまし」(調査研究報告書第3章を参照願いたい。)に対しては、対策が難しいため、ユーザーID、パスワードの管理等職員には、これら情報が外部に漏洩することのないよう情報化教育のなかで周知徹底を図る予定である。

 

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