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(2)適用業務
 先程のべた調査研究報告書の中では、イントラネットの適用業務は、住民に直接関係のある住民情報、税情報システム等の基幹業務の開発が一巡したため、システム開発順位としては劣位におかれていた内部情報システム、特に文書管理システム等の構築から進めていく必要があると述べてある。システム形態としては、全庁WWWサーバとDBMS(データベースマネジメントシステム)との連携であり、より高度な活用の方法である。
 しかしながら、インターネットの基本的な技術である電子メール、WWWサーバを組織内部において利用することがイントラネットであるならば、ここからイントラネットを始めても良いのではないかと考える。つまり基本的には、インターネットの電子メール、WWWサーバ、WWWブラウザの特性を生かすことにより、イントラネット構築のメリットが出てくるものと考えられる。
 ここで、具体的なインターネットの電子メール、WWWサーバ、WWWブラウザの特性としては、次のことが言える。

A 稚拙なことであると思われるが、WWWブラウザはマウスの1回クリックのみで簡単に操作を行うことができる。(経験からではあるが、マウスのダブルクリックは初心者にとってかなり難しいものであった。また、キーボードの配列を覚えることも大変である。)

B WWWブラウザ、電子メール等の機能は、最新型のパソコンを購入すれば、標準で添付されている。また、インターネット関係の雑誌添付のCD-ROMを通じ、これらのソフトウエアが無償で配布されている。

C インターネットホームページ作成言語HTML(Hyper Text Markup Language)は、比較的扱い易く、内容の変更が簡単におこなえる。また、最新のワープロソフトウエアでは、普通に作成した文章をHTMLに変換する機能を標準で持っている。

D WWWブラウザソフトウエアは、多様なOSに対応しており、WWWブラウザを利用することにおいては、OSに依存しない。また、サーバについても同様のことが言える。(オープンなシステムある。)

E マルチメディア(静止画、動画、音声、テキスト)に対応している。

F インターネット人口は、爆発的な勢いで増加しているとともにJAVA、Active-X等利用技術の革新が次々と行われている。
 本市においては、平成11年度からの実験で総合相談窓口システムをイントラネットで取り組むこととしており、住民が1カ所の窓口に立ち寄ることにより、住民をたらい回しすることなく、窓口相談が行える、いわゆるワンストップサービスを目指したシステムの構築を行う予定である。形態としては、全庁WWW、DBMSとAI技術との連携である。

 

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