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2−5 イントラネットの利用効果及び問題点
(1)利用効果
 ?@クライアント側のアプリケーション開発が不要で、個々のクライアントに専用のアプリケーションをインストールする必要がないため、システム構築が容易で、管理対象がサーバに集中するため、運用コストを節減できる。
 ?Aクライアント側のプラットフォームに依存せず、機種やオペレーティングシステムが異なるさなざまなパソコンで利用できる。
 ?BWWWブラウザの操作が簡単なため、ユーザ教育にかかる日数やコストを節減できる。

(2)問題点
 ?@イントラネット対応のアプリケーションの中には、特定のWWWブラウザヘの依存性が高いものがあり、アプリケーションによってWWWブラウザの使い分けが必要な場合があり、ユーザの操作環境を必ずしも統一できるとは限らない。
 ?Aインターネット分野は技術革新が著しく、新技術を活用したアプリケーションの場合、従来のWWWブラウザでは対応できないケースも想定され、WWWブラウザのバージョンアップ等に要するコスト負担が懸念される。
 ?Bクライアント/サーバ方式のアプリケーションに比べて通信量が多く、より高速なネットワークを必要とし、複雑なトランザクション処理を必要とする財務会計等の処理システムをイントラネット化することが難しい。

2−6 今後の展望
(1)アプリケーションの整備
 現在は、情報交換を目的とした電子メール・電子掲示板が利用の中心であり、文書等の電子化や共有化が立ち遅れている。
 このため、文書管理データベースを構築し、Web上で電子文書の登録や検索が可能となるシステムを整備する必要がある。

(2)ネットワークの整備拡充
 全庁的な情報化を推進するためは、出先機関についても、職員1人ひとりが必要な時にいつでもパソコンを利用できる環境を整備する必要がある。
 また、市町との業務連絡を効率化するため、県と市町問のネットワークを構築する必要がある。

 

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