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第5節アプリケーション開発のまとめ

5−1 アプリケーションの開発環境について
 今回開発を試みたアプリケーションは、プロトタイプとして試験的に開発したため、Webサーバやデータベースにより稼働が制限されることを、なるべく避けるように留意して開発を行った。
 しかし、庁内という限定された環境でのアプリケーション開発では、Webサーバやデータベースの移植(変更)を考慮する必要もない場合が多いため、アプリケーションの稼働環境を限定して考えることも可能である。

(1)CGIの利用
 現在、アプリケーションを開発するためのツールが多く出回っているが、稼動環境が限定されたり、ライセンスが必要であるなどの問題がある。
 そこで今回は、イントラネット上のアプリケーション開発の手法として早い時期から一般に認知され、現在でも多く用いられているCGIによるアプリケーションの開発を行った。
 しかし、稼動環境を限定した場合には、様々な開発ツールや開発手法が選択の対象となりうるため、CGIによるアプリケーション開発よりも、開発期間の短縮やWebサーバの処理効率の向上が望めることもある。

(2)C言語の採用
 今回の実行モジュールは、Microsoft社のVisual Stdio5.0のC++コンパイラで作成した。C言語の実行モジュールはOSで稼動が限定されるという問題はあるが、標準仕様に準拠したソースプログラムをコンパイル・リンクすることにより、この問題は解決される。
 しかし、職員がアプリケーションを容易に変更できる言語で、一般的にCGIで利用されているものであれば、どの言語を採用しても良いと思われる。また、新たに言語を習得するのであれば、参考図書やサンプルの多いPerlの利用が良いかもしれない。
 さらに、単純なWebブラウザで表現できないような凝った画面を作成する場合には、ActiveXやJava appletの利用なども考えられる。

(3)Webサーバ
 イントラネット上のアプリケーションを稼動させるWebサーバとしては、EWSとパソコンの2つが多く用いられている。

 

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