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4−4 プログラム開発
 HTML簡易エディタで作成したHTMLファイルを参考にしながら、HTML文を出力するCGIプログラムの作成を行った。
 ここでは、実際に処理を行うロジックのほかに、前画面や次画面へ情報を受け渡す仕組みが必要になる。そのため、今回は次の2つの方法により情報の受け渡しを行った。

 ?@hidden変数としてHTML文の中に記述する方法(リクエストメソッド)
 ?Aハイパーリンクなどの際にURLに記述する方法(プログラムの引数)

 上記2つの方法とも、2つ以上先の画面まで値を引き継ぐ場合には有効であるが、HTML文のソースやWebブラウザのURLの表示部分に変数名や値が表示されるため、暗証番号など、他人に対して隠す必要がある変数の受け渡しには適していない。そこで暗証番号については、テキスト入力フォームをpasswordにし、submitにより変数を渡す方法を用いた。この場合の変数の受け取り方は、hidden変数と同様の方法で可能となり、特別なロジックを記述する必要はない。
 この他に、情報を受け渡す方法として、クライアント側のディスクに情報を記述するcookieが考えられるが、Webブラウザの設定で、cookieを無効にすることが可能なため、今回は採用を見送った。

4−5 テスト
 テストは、すべての画面をCGIプログラムで作成した後に行うのではなく、設計変更時の対応やバグ発生などの対処のためにも、CGIプログラムの画面ごとに行うことが望ましい。そのため今回は、情報が正確に次画面へ渡せるかを確認するために、受け取った変数名とその値を表示するだけの簡単なCGIプログラムを作成し、テストに利用した。
 なお、プログラム中にバグがある場合は、デバックモードでプログラムを起動して変数をチェックする方法が一般的である。しかし、Web上ではデバックモードでプログラムを動かせないため、プログラムを単独で動かしてチェックする必要がある。この場合には、前の画面より受ける変数を内部に埋め込むなどの作業が必要となる。また、プログラムを単独で動かした場合には、HTMLのソースそのものが画面に表示されるため、実際の画面イメージをつかむことが難しい。

 

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