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第4節イントラネットの利用上の留意点

 イントラネットと問わず、庁内システムを円滑に利用していくためには、利用者一人一人が最低限のリテラシーを持つ必要があり、また、職務上利用していくためのモラルも必要となる。また、イントラネットは、インターネットと接続するケースが多いため、外部との情報のやり取りに関しても留意する必要がある。

4−1 リテラシーの向上
 イントラネットを効果的に活用していくためには、すべての利用者が必要最低限の操作知識を習得しなければならない。しかし、イントラネットの利用方法はC/S型システムと比較した場合に比較的単純であることから、リテラシーの向上も容易であると考えられる。
 管理者は、すべての利用者に操作知識を習得させるために、あるいは、イントラネットを円滑に運用していくために、利用者以上の知識を身につけなければならない。

(1)管理者のリテラシー
 システム管理者は、その役割としてネットワークの運用・維持管理を担当し、利用者に快適な利用環境を提供するとともに、利用者のリテラシー向上のために普及活動や教育研修を計画・実施する必要がある。このような役割を果たすためには、ネットワーク利用のための操作技術、利用技術のほかに、研修計画などの立案能力や教育手法などの習得も必要となる。
 一方、部門管理者は、システム管理者ほどのスキルは必要ないが、利用者からの質問に対応するために、イントラネットの利用に関しては熟知する必要がある。

  (2)利用者のリテラシー
 利用者のリテラシー向上のためには、コンピュータ操作やアプリケーションの利用に関する技術の習得について教育研修などを実施する必要がある。この場合は、利用者が持っているスキルを考慮して、初歩的な研修から上級的な研修までを用意し、それぞれのレベルに合わせた研修を受けさせる必要がある。
 また、実務上で利用者のリテラシーを高めるためには、広報や事務連絡の伝達手段として電子掲示板や電子メールを活用したり、有用な情報をネットワーク上で提供するなど、業務を進める上でネットワークを利用せざるを得ないような状況づくりを進めるとともに、そのPRを積極的に行う必要がある。

 

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