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(3)機能仕様の決定
 データヘのアクセス方法や処理の流れについて整理し、開発するアプリケーションの詳細な機能を取り決め、仕様として明確にする。
 また、アプリケーションが処理全体の流れの中でどのように機能するかを、設計の段階で例外時の処理方法などを含めて、利用者と合意しておくことが望ましい。利用者がアプリケーションの実態をより理解することによって、仕様の変更が減少し、開発期間の短縮にもつながる。
 なお、アプリケーションの開発ツールなども、この段階で決定しておくことになるが、その際に留意すべき点は、開発ツールによっては、特定のプラットホームでしか稼働しないものもあるため、イントラネットの運用環境や、外部のサポート体制を考慮した開発ツールを選択する必要がある。

  (4)開発スケジュールの調整
 開発における基本的な要素(対象範囲、機能仕様)が揃ったら、改良やテストを含めたスケジュールを立てる。なおこの際、開発者の経験や習得技術のレベルを考慮し、柔軟性を持たせたスケジュールを組むことが望ましい。

(5)画面設計
 アプリケーション開発時における重要要素として、画面設計がある。これは、「単に使える」ではなく、「より便利に、より快適に使える」といった、アプリケーションの構築目的の一つに影響を及ぼすからである。さらに述べると、開発されたアプリケーションが利用されるか否かは、画面の出来栄えが左右するといっても過言ではない。
 したがって、使いやすい画面を作成するためには、利用者の意見を反映させながら画面の修正を繰り返すか、利用者自らが画面を作成する必要がある。
 なお、外部に向けて公開するアプリケーションなどで、画面の見栄えなどが重要視される場合には、画面設計の段階からデザイナーなどに参加してもらうことも一考である。

(6)開発時における意見の吸い上げ
 アプリケーション開発の際は、利用者の意見を反映して改良を繰り返すことになるので、比較的簡単に改良が行えるように、柔軟性を考慮した構築を心がける。また、本格的に開発が始まっている段階でも、利用者の改良に対する提案を受け入れる寛容さが必要である。

 

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