第1節アプリケーション構築時における関連技術
イントラネットの初期の利用形態は、Webサーバに記述された固定の情報(静的コンテンツ)を閲覧するというごく単純なものであった。
しかし、イントラネット上のアプリケーション市場が拡大するにつれ、アプリケーションに求められる要求も高くなってきた。
それに合わせて、アプリケーションの開発ツールも進歩しており、入力要求によって異なる情報(動的コンテンツ)を生成したり、データベースヘアクセスするための機能などが取り入れられている。
1−1 アプリケーションの処理形態
(1)静的コンテンツを利用したアプリケーション
イントラネットでの単純な処理形態として、静的コンテンツの利用がある。この方式での代表的な利用例として、電子掲示板がある。
表示させたい情報をHTMLで記述し、Webサーバへ登録するという簡単な方法で実現でき、すでにイントラネットが導入されていれば、プログラミングをせずとも即座に実施が可能である。
HTMLで記述するためには、当初はエディタ上でコードを入力してファイルを作成する必要があったが、しかし今日では、ワープロ感覚でHTMLを記述するソフトウェアが多数出回っているため、必ずしもHTMLの言語構造を理解する必要はない。
なお、ここで作成したHTMLファイルは、Webブラウザ上でURLを指定することにより、簡単に閲覧できる。
図2−1 単純なアプリケーションの仕組み
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