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2−3 進化するグループウェアソフト
 グループウェアソフトは、イントラネットが注目される以前より存在していたため、イントラネット(インターネット)とは無関係に発展してきた。このため、Webブラウザにも対応しておらず、さらに各製品間での互換性もなかった。
 しかし、イントラネットに注目が集まり、企業はもとより地方公共団体においてもイントラネットの導入が進む現在では、グループウェアソフトもイントラネットとの融合を図るために、Webブラウザに対応するなどの様々な改良が進んでいる。
 このため今日では、イントラネットとグループウェアソフトは、「庁内における情報伝達や情報共有の促進」という目的の下に融合されつつあり、両者の線引きは難しくなっている。

(1)イントラネット型グループウェアソフト
 イントラネット型グループウェアソフトには、電子会議室やスケジュール管理などいくつかの機能がパッケージングされており、インストール後即座に利用できるものが多い。また、Webブラウザでの稼動を前提としているため、イントラネットを利用できる環境があれば、クライアント機器が何であっても問題はなく、クライアントの増設も容易である。さらに、C/S型グループウェアソフトに比較した場合、価格も比較的安価である。
 しかし、比較的小規模から中規模の組織に対応するソフトであることから、大規模な組織に適用するためには、サーバ増設などのコストがかかる。この他に、Webブラウザが対応していないような詳細な画面表示やショートカットが使用できないなどという点が、短所としてあげられる。

(2)Webブラウザに対応するC/S型グループウェアソフト
 C/S型グループウェアソフトは、利用する業務形態などに合わせてアプリケーションを構築するときのプラットホームとして利用されることが多い。以前はパソコン上などで稼働する専用のクライアントソフトが必要であったが、最近ではWebブラウザからの利用も可能なものが数多く発表されている。
 以下に、C/S型グループウェアソフトが、Web上で稼動する仕組みを簡単に示す。

 

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