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 インターネット技術を利用しない従来型のシステムでは、マルチ・プラットホーム環境でのシステムの構築は容易でなかったが、イントラネットは、すでに導入している情報システムの資産を、有効的に利用して構築することが可能である。
 特にTCP/IPプロトコルにより庁内LANが導入されている場合には、Webサーバを立ち上げるだけでイントラネットの環境を容易に整備できる。また、データベースなどを用いる場合でも、既存の資産をイントラネットで活用することも可能となる。

(2)シームレス
 イントラネットは、インターネットの技術を利用しているため、インターネットとイントラネットをシームレスに接続することが可能である。
 このため利用者は、情報の所在が庁内か庁外かを意識せずに情報収集を行うことができ、また、庁内の情報をインターネットで容易に外部へ発信することができる。

(3)使いやすさ
 Webブラウザの基本的な操作方法は、「文字もしくは画像(絵)にマウスのカーソルをも持っていき、クリックする」という極めて簡単な方法である。
 仮に、すべてのシステムがイントラネットを利用して構築されていれば、利用者はWebブラウザを使いこなすことにより、すべてのシステムを同一の操作性で利用することができる。
 このため利用者は、各システムごとの操作方法の習得に時間がかからないことから、リテラシーの軽減を図ることが可能である。

(4)多彩な情報の取得が可能
 イントラネットで用いられているWebブラウザには、文字情報以外にもイメージや音声、動画などを扱えるマルチメディア対応の製品がある。これら音声や動画などの情報をイントラネット以外のシステムで扱う場合には、かなりの時間と労力が必要となる。
 イントラネット上で入手した情報を編集・加工して、新たな情報を作成することは容易であり、作成された新たな情報をイントラネット上に蓄積することによって、情報の共有は一層充実する。また、作成した情報を公開することによって作業の軽減を図ることができる。

 

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