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 HTTPは、Webブラウザが要求した情報をWebサーバに伝え、Webサーバはこの情報を転送するという単純な通信プロセスであり、WebブラウザとWebサーバ間の通信は、転送が終了すると切断される。また、Webブラウザからの要求がなしにWebサーバからWebブラウザに転送を開始することはなく、Webブラウザからは、転送中に処理の中断などを行うこともできる。
 URLはブラウザ側から要求する情報を表現するものである。
 図では[http://nippon.or.jp/Menu0.html]というURLが、[nippon.or.jp(マシン名)]上にあるファイル「Menu0.html」を転送するように、HTTPプロトコルを通して要求している。ここで転送される情報の内容がHTMLであり、文字や画像などの情報を有する他に、他のURLを記述することで、他のぺ一ジヘリンクを貼ることができる。これが、様々な情報へ次々とアクセスできるという、インターネットの特徴であるハイパーリンク構造の仕組みである。

(2)ネットワーク技術
イントラネットは、基本的にはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をベースとしたLANをインフラとして用いられる。LAN(Local Area Network)は、庁内のコンピュータ間などを結ぶネットワークであるが、電話回線などを用いて外部とを結ぶこともできる。
 LANの導入により、プリンタやファイルの資源の共有が可能となり、他のコンピュータのディスクを、あたかも自分のコンピュータのローカルディスクであるように使用できる。
TCP/IPを用いずにネットワークを構築することも可能ではあるが、イントラネットでは、TCP/IPプロトコルを利用している。


図1−4 LAN導入による資源の共有

 

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