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ご挨拶

 

財団法人 目木相撲協会
理事長 時津風 勝男

 

 世界各国を代表する強豪選手によって第7回世界相撲選手権大会がここ国技館において盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。

 財団法人日本相撲協会は、伝統ある相撲文化を国技として継承し、その発展に尽力してまいりました。それはわが民族に浸透し、血となり肉となって育てられた相撲を、誇りをもって受け継いで行くための責務であると考えているからであります。

 これまで幾度もの海外公演を重ねてまいりました結果、相撲の楽しさ、素晴らしさが海外の人々に理解され、国際相撲連盟の海外普及活動と相俟って、今日こうして相撲の世界的隆盛を見るに至りましたことを何よりの喜びとするところでございます。

 本大会は、世界アマチュア相撲の最高峰に位置する大会であり、出場選手は本年度に開催された世界各地の大会で優秀な成績を挙げられた方々ばかりであります。

 本大会に出場の選手諸君は、等しく世界に冠たる相撲文化の伝承者であって頂きたいと思います。礼を重んじ、心・技・体の充実を図り、ルールに則って正々堂々の戦いを進めて頂きますとともに、今後とも故国においてよき後進を育て、ますます相撲を盛んにして頂くことが文化の伝承者としての重要な役割であろうと存じます。

 終わりに臨み、本大会の開催にご尽力いただきました関係者の皆様、ならびに熱心にご声援を送ってくださる観客の皆様に厚く御礼申し上げ、本大会の成功と今後ますますの発展を祈念して祝辞といたします。

 

 

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